violoncello da spallaに関する感想の変化
Bach - Cello Suite no. 6 in D major BWV 1012 - Malov | Netherlands Bach ...
大好きなバッハの無伴奏チェロ組曲第6番、初めてこの曲を聴いた時の感情は言葉に表せないけど鮮明に覚えていて、感動した。今ではこの「肩掛けチェロ...ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ」の演奏がピッタリだな。と思いながら聴いている。
そんなこんなで肩掛けチェロが好きな筆者だが、実は初めて肩掛けチェロを見た時はビミョーだなって思っていた。
Introducing the Violoncello da Spalla
肩掛けチェロ演奏第一人者のクイケン氏による「無伴奏チェロ第1番」の演奏と解説....どう思う?
この動画ではそれなりに自然に弾けているが、やっぱり違和感がある...正直、1番は普通に「脚挟みチェロ」向けに作ってたんじゃないかなと思ってしまう。この動画ではなく今は見つからない別の動画---とはいえ演奏者と曲は同じ---が私と肩掛けチェロの出会いだが、正直一発芸にしか聴こえなかった。
Vivaldi - Cello concert RV418 - Ryo Terakado & CroBaroque
その後テラカド氏の演奏を聴いて、おこがましいのだが「まあひとつの表現としてありなのかな」というような感想を持った。
絵画で肩掛けチェロの絵があるとはいえ、床置きや足挟みのチェロも描かれてるし、それで独奏や協奏曲は無理あるんじゃない?というイメージがあった。
だからこそ、この記事冒頭で載せたマーロフ氏の無伴奏チェロ組曲第6番は自分の肩掛けチェロに対するイメージがガラッと変わった演奏だった。肩掛けチェロは当時からあった古楽器だし、「ヴァイオリン的」に書かれたチェロ曲は肩掛けチェロという選択肢をしっかり検討した方がいい、という意見を今は持つようになった。
今では、クイケン氏でもテラカド氏でも良いなと思う演奏がある。
.....ところで、クイケン氏のチェロの弾き方、なんか不健康じゃない?
マーロフ氏の演奏は絵的に自然で、ストラップや手の位置も無理なく見えるから、健全に見えて、そういう観点でもマーロフ氏の演奏好きです。